ハイクラスには2種類あります。1つは高年収(年収600万以上)のプレイヤー。もう1つは、課長・部長クラスの管理職での転職です。
管理職の転職については別記事がありますので、そちらをご覧ください。
【関連記事】【ハイクラスの転職①】人事が教える管理職の転職でおすすめの転職サイトと転職エージェント
この記事では、年収600万以上の転職についてお伝えしていきます。
正直、希望年収が500万と600万では採用の厳しさに雲泥の差があります。もちろん企業の給与テーブルによっては年収600万なんて・・という会社もあるでしょうが、いわゆる日本企業においては年収600万を超えてくると途端に厳しくなると思います。
そこで年収600万以上に増やしたい方、さらにそこからキャリアを積み重ねたい方に対し、人事としての私なりの考え方をお伝えし、ハイクラスの転職を強くサポートしてくれる転職サイトや転職エージェントを紹介します。
年収600万以上のハイクラス転職者に人事が伝えたい3つのこと
採用担当として、私がハイクラスの管理職の転職者に伝えたいのは次の3つです。
- 20代、30代での転職がおすすめ
- 求められるのは仕事をまとめ、推進する力
- 転職は自分の価値をしっかり見定めてから
では簡単に説明していきます。
20代、30代での転職がおすすめ
年収600万以上の方が転職するならできるだけ早くがおすすめです。20代か遅くとも30代までには転職しましょう。
例えば年収600万以上といっても、20代の600万と40代の600万は大きく違います。40代の600万であれば普通か少し低めです。40代になっても600万しか評価してもらえなかった人材と、20代で600万評価されている人間であれば、どちらに可能性を感じるか。もちろん20代です。
とはいえ、割高にならないように成果や仕事の進め方、人間性はしっかり見ます。そして、自社の同給与の人材と比較して最終判断をしますが、どちらが良いかと言われれば若いほうが良いです。
若さは強い武器です。
求められるのは仕事をとりまとめ、推進する力
年代に関わらず、年収600万以上の採用を行う際には必ず仕事の推進力を見ます。
プロジェクトマネジメントの経験はあるか、部下・上司・同僚・他部署の人材を巻き込んで仕事を進められるか、自分で手を動かせる人間かどうか、そういったところで推進力を図るのです。
もちろん担当分野における専門知識・経験があるのは前提条件です。
転職は自分の価値を高く買ってくれる企業に
採用というのは不思議なもので、ある企業では年収1000万の価値がある人材が、別の企業では500万の人材になります。転職によって年収が落ちていくのはそういうからくりです。
転職希望者の経験・スキル・人間性が全く変わらなくとも、企業との相性によって大きく下がってしまう可能性もあります。
そのリスクを避けるためには「転職しない」というのも一つの選択肢です。これをお伝えすると驚かれるのですが、年収600万以上の転職は簡単ではありません。
ですので、慌てることなく、長期戦でしっかりと情報収集し、自分の価値を最も高く評価してくれる企業を見つけてください。
【最強】ハイクラスの転職サイトや転職エージェントの活用方法
ハイクラスの転職で、転職サイトや転職エージェントを上手に活用し、転職に活かす方法をお伝えしていきます。
1. 転職サイト・転職エージェントは複数登録しておこう
ハイクラスの転職では、まず自分が活躍できる企業を探すことが最も重要です。ハイクラスの転職で失敗する人は、この企業探しを怠っています。
なぜなら、せっかく高い能力があるにも関わらず、仕事の進め方・権限・役割・カルチャー・働く人のマインド・人間性が合わないことによって、自分自身の能力を活かすことが出来ない場合が多いためです。
ですので、幅広く企業に関する情報を集めることが重要ですので、転職エージェントや転職サイトは複数登録しましょう。
実際に複数登録してみるとわかりますが、転職エージェントや転職サイトによって紹介される案件は大きく異なります。
特に転職エージェントは、抱えている案件は大きく異なります。「転職エージェントならどこでも一緒でしょ」は間違いです。
2.大手の転職エージェントと転職サイトの両方に登録しよう
ハイクラス転職でする場合こそ大手転職エージェントへの登録をおすすめします。なぜなら、転職サイトでは表記できない「裏の転職条件」があり、転職エージェントが面接の時に細かくチェックしてくれるからです。
そのため、採用側としては転職エージェントを経由した人物の方が安心感があります。
しかしながら、転職サイトもしっかり登録しておきましょう。サイトを見て応募するより、スカウトメールが中心になると思います。自分の経歴や実績でどういった会社から需要があるのか、情報収集を欠かさないようにすべきです。
そして、大手転職エージェントは転職サイトも同時に運営しているのが特徴です。逆に言えば、大手エージェントを除いて、転職サイトと転職エージェントを同時に運営している会社はありません。
転職エージェント | 転職サイト |
---|---|
リクルートエージェント | リクナビNEXT |
doda | doda |
マイナビエージェント | マイナビ転職 |
大手では転職エージェントと転職サイトが連携しています。そのため、転職サイト経由で書類選考が通らなくても、転職エージェント経由では書類選考が通過することがあります。
大手転職サイトや転職エージェントは両方に登録しましょう。
3.ハイクラス専門の転職エージェントには必ず登録しておこう
ハイクラスを専門に扱っている転職エージェントには登録しておきましょう。中には大手がハイクラス専門の部門を作って、ハイクラスの転職を扱っている場合もあります。
ハイクラスの転職は、給与が高い分、企業が求める要求や条件が厳しくなるのが普通です。そのため、いろんな方から応募をもらうよりも、厳選された応募だけ確認する傾向にあります。
一方で数を集める必要があります。そこで活用するのがハイクラス専門の転職エージェントです。ハイクラス専門の転職エージェントはハイクラスの人しか集まらないので、人事視点では、良い人材が集まる傾向にあります。
また営業もなれているので、ある程度スクリーニングをかけてくれるのも嬉しい点です。
ハイクラスの転職を行う場合は、ハイクラス専門の転職エージェントを活用することをオススメします。
年収600万円以上のハイクラスが転職する時に抑えておいたほうが良い転職サイトと転職エージェント
基本的にはハイクラス専門の転職エージェントを活用するのが最も良いですが、抑えておいたほうが良い転職サイトや転職エージェントも紹介します。人事としてハイクラスを採用する際にも活用する転職サイトです。
ぜひ登録して、自分の市場価値や可能性を確かめてください。
リクルートエージェント

おすすめ度: ★★★★★
公式サイト:https://www.r-agent.com/
ハイクラスの転職活動においても、リクルートエージェントには必ず依頼します。ハイクラス専門の部門もありますが、併用しています。
ハイクラスのようなしっかりとした人材を獲得する場合はリクルート経由からの応募が強いです。やはり営業がしっかりしており、企業側の意図や条件をしっかり理解した上でマッチング率が高く、入社できる可能性が非常に高い人材を紹介してくるからです。
間違いなく登録して損はありません。
キャリアアドバイザーやキャリアコンサルタントも非常にしっかりしていますが、一方で無駄な時間は使わないため、市場価値や転職可能性についてはっきりと伝える担当者も少なくありません。
ハイクラスとして、初めて転職する方にもオススメです。
転職サイトである「リクナビNEXT」とも連動しているため、リクナビNEXTで気になった案件があれば、転職エージェントに伝えれば、連携して対応してくれます。
doda

おすすめ度: ★★★★★
公式サイト:https://doda.jp/consultant/
ハイクラスが転職する場合、転職エージェント3大大手の一つでもあるdodaもオススメです。
リクルートエージェントほどハイクラス案件に強いわけではないですが、やはり大手だけあって求人案件も豊富に揃えていますし、担当のキャリアコンサルタントもしっかりしています。
ハイクラスの転職も豊富な経験があり、寄り添った面談をしてくれるのです。
採用担当として、doda経由で紹介を依頼したこともありますが、やはり良い人材を連れてくる = きちんと面談し、マッチした人材を企業に紹介できる企業だと感じ、安心感があります。
マイナビエージェント

おすすめ度: ★★★★★
公式サイト:https://mynavi-agent.jp/
ハイクラスの転職では、転職エージェント3大大手の一つでもあるマイナビエージェントもオススメです。こちらも豊富な案件を多く抱えていますが、リクルートエージェントやdodaと違った案件を持っています。
またマイナビエージェントは地方に支社を持っているので、地方案件にも強いのが特徴です。
全国で採用を行っていたとき、東京本社で働く人材はリクルートエージェントやdoda、支社の中核となる人材を採用する場合はマイナビエージェントと使い分けることもありました。
例えば転勤で地方へ移動後に転職先を探す時、テレワークしながら大都市の企業で働くことも出来ますし、地元企業へ転職するときにもマイナビエージェントは力になってくれます。
リクルートエージェントやdodaと合わせて3大エージェントは、年齢・キャリアに関係なく登録することをオススメします。
年収600万以上のハイクラスの転職でのNG行為
ハイクラス転職のNG行為は、繰り返しになりますが、自分の適正と合わない企業に入社することです。高給であるがゆえに、新しい職場の社員からの目も厳しくなるののがハイクラスの転職です。
大体3~6ヶ月、長くても1年以内に結果を出すことが求められるケースが多いです。
ですので、年収や業務内容ももちろん重要ですが、しっかりと成果を出せる環境なのかを十分に吟味検討の上、企業を選びましょう。
さらに人間関係の作り方や仕事の進め方、自分が挙げてきた成果についてきちんと言語化して伝えられることも大きなポイントです。しっかりと説明できるようにしておきましょう。