私は、転職とは「よりよい未来をつくる」行動だと思っています。
今の会社では成し遂げられたなかったことを新しい職場で実現するのが転職です。だからこそ転職後はより良い未来が待っていなければなりません。
例えば残業時間が毎月80時間もあり、毎日帰るのは22時、23時。休日は疲れて寝るだけで、パートナーや子供と十分に過ごす時間がない状況を変えたいのであれば、残業が少ない会社に転職すべきです。
出産して、時短でもバリバリ仕事したいのであれば、それを成し遂げられる会社に転職すべきです。
逆にもっとバリバリ働きたいのであればそういう会社に行くべきですし、新しい業界に飛び込んで自らの可能性を広げたいのであれば、飛び込んでみるのも良いと思います。
良い未来を「選択」する
大切なことは「あなたが未来を選択する」ということです。
人事は一緒に働く仲間を募集します。しかし、何一つ強制することはできません。あなたに無理やり弊社へ応募させることもできません。あなたが他の会社に行きたいのに、無理やり弊社へ来させることもできません。
あなたがどこへ応募するのか、そして最終的にどこで働くのか、それを決断するのはあなたです。
あなたの選択によって未来がつくられます。
本当は行きたくないのに内定をもらったからと受諾すれば、その行きたくない会社にあなたは毎日通うのです。毎朝満員電車に乗り、嫌な気持ちで働く日々が数ヶ月、数年と続いていきます。もしくは、またすぐに転職活動を始めるかもしれません。
それもあなたの選択です。
逆に本当に良いと思った会社に入社し、希望通りに毎日働くことも選択できます。それもあなたが選択した未来です。
あなたは今、どちらも選択できる状態にあります。
未来に影響を与える18項目
そのために、あなたがどんな会社で勤めたいのか、しっかりと考えることが大切です。
例えば残業が減らすことを望んだ場合、残業さえ減ったらどんな会社でも良いのでしょうか?残業代が減り、あなたの家庭は経済的に困窮するかもしれません。
パートナーから「家にいなくていいから、もっと給与の高い会社に行ってほしかった」とかひどい言葉を投げかけられるかもしれません。
転職には仕事もプライベートも深く大きく関わってきます。一つのことが良ければ他はどうなってもいいと考える人はいません。
多岐にわたって考える必要があるのです。
例えば仕事であれば仕事内容、業務範囲、責任、権限、事業規模、通勤時間、給与、福利厚生、各種手当、残業時間、働き方、働く風土、MTG時間、今後のキャリア、評価制度、賃金の上昇幅、副業の有無テレワークの有無、などの18項目については考えた方が良いでしょう。
そしてプライベートでもパートナーの理解、役割分担、お子さんがいる場合は育児、教育計画、資金計画についてもしっかりと話し合う必要があります。
その一つ一つの選択によって、あなたの未来が変わります。
微調整しながら選択していく
とはいえ、転職活動を開始する前から全てを決める必要はありません。
情報収集したり、実際に転職活動を始めた過程で、その選択は微調整されていくでしょう。理想通り全てが叶うとも限りません。
どこかで妥協しなければいけない時が来たら、優先順位を決める必要があります。
全ての条件を満たす会社と出会うまで探し続けるのか、それとも妥協するのか。妥協するとしたらどこを妥協するのか。
選択肢は無限大にあります。
その中からどんな未来を選択するのも、あなたの自由です。
忘れないでください。転職活動の主導権は企業ではなく、あなたにあります。
あなたの転職活動が「賢者の転職」となるよう、心から応援いたします。